生涯で髪を「1度も洗ったことがない」人も?

なるだけ医者に頼らず生きるために―私が実践している100の習慣

シャンプーは二ヶ月に一回

五木さんと言えば、長髪をオールバックにしたスタイルがトレードマークですが、80歳を超えても、ロマンスグレーの髪はフサフサ。
本書『なるだけ医 者に頼らず生きるために―私が実践している100の習慣』(中経出版刊)では、「新人作家のころは年に二回ほど、年をとるとともに春夏秋冬の四回洗うよう になりました。
最近は加齢臭などといういやな言葉が出てきたせいもあり、二ヶ月に一回くらいの割合で洗髪しています」(同書より)と、ごくたまにしか洗っ ていないことを明らかにしています。
一体なぜ五木さんが頭を洗わなくなったかと言えば、若い頃に海外を歩き回った経験によるもの。
その当時、インドや東南アジア、モンゴルやチベッ ト、ネパールには、髪を洗う習慣を持たない人が大勢いました。
なかには生涯で「1度も洗ったことがない」人もいたそうです。
しかし、マメにケアしていない にも関わらず、彼らの毛髪はたっぷりとしており、ハゲ頭の人はほとんどいなかったのです。

自身の見聞に基づいて、五木さんは髪の洗いすぎは良くないことを確信し、洗髪する頻度は「一週間に一回でも多すぎるくらいです」と断言。
皮膚には多数の常在菌が住んでいるのであり、行きすぎた清潔志向は病的であると述べています。

髪は洗いすぎないことが大切

これはまったく根拠がないことではなく、美容形成外科医の宇津木龍一さんも、洗いすぎないことが大切だと述べています。
宇津木さんによれば、シャンプーで 洗いすぎると、常在菌のバランスが崩れ、脂漏性皮膚炎の発症や薄毛になりかねないのだとか。

「シャンプーしないなんて、頭皮の汚れが気になるのでは?」と 思ってしまいますが、お湯でしっかり洗えば、シャンプーを使わなくても汚れの大半は落とせるとして、”脱・シャンプー”を提唱しています(角川書店刊 『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは”洗いすぎ”が原因だった!』より)。

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